ご飯やパン、いも類にたくさん含まれているでんぷん。
ダイエット中の人はこのでんぷんを多く含む食材をあまり摂取しないようにしている人もいるかと思います。
しかし本当にでんぷんを摂取するのは太ることに繋がるのでしょうか?
また、なぜでんぷんを摂ると太るといったようなことが言われているのか知っていますか?
今回はでんぷんを摂ると本当に太るのかについて詳しく調べてみました。
今回のお届け内容はこちら↓
- でんぷんは太る?
- でんぷんの糖質や栄養成分
- でんぷんを加熱するとどうなる?
となっています。
それでは発送開始!
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でんぷんは太る?
デンプンには炭水化物が多く含まれています。
そして、その炭水化物を食べすぎてしまうと体内で脂肪に変換されます。
そして、それが貯蓄されてしまうことによって太ってしまうのです。
具体的に数字を用いて説明すると炭水化物は180g以上摂ると脂肪になって堆積されるため太るとされています。
しかし、炭水化物は毎日摂取すべき三大栄養素の1つ。
でんぷん質を含めた1日の炭水化物の摂取量を144g以上とる必要があります。
なので、炭水化物が肥満につながるといっても過剰な制限は健康を害してしまいかねません。
炭水化物は脳の唯一のエネルギーであるブドウ糖を含む大切な栄養源です。
そのため無理な制限をしてしまうと
- 判断力低下
- 注意散漫
といったような日中の作業に支障をきたす可能性を起こしかねない症状が出てしまいます。
もっとひどい場合は低血糖となってしまい、けいれんや意識障害といった症状が出ることもあります。
そのため、こういった健康被害が出ないようにするためにも一日の摂取量の目安である144g〜180gの範囲で摂るように心がけるのが良いでしょう。
でんぷんは冷やすと太りにくい
食べ過ぎてしまうと肥満に繋がるでんぷん。
しかしながら、調理をした後に冷却するとレジスタントスターチと呼ばれる太りにくい物質になります。
米やいも類に含まれるでんぷんは1度加熱した後に冷ますと体に吸収されにくい構造に変化するのです。
それによって消化酵素が分解しにくいものとなるので小腸ではなく大腸まで運ばれたところで代謝されます。
そして、大腸で代謝されることは血糖値上昇の抑制につながるので太りにくくなるというわけです。
簡単に言えばレジスタントスターチは食物繊維のような働きをしてくれるのです。
また、太りにくくなるだけでなく摂取カロリーの量も減少するとされており、でんぷんは1gあたり4kcalなのですがそれが1gあたり2kcalとおよそ半分になるんだとか。
冷ますだけでこんなにも違いが出るとは驚きですね。
さらに、このレジスタントスターチには食べ過ぎ防止効果もあるのでダイエットしている方にとっては強い味方となりえるのではないでしょうか。
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でんぷんの糖質や栄養成分
まずでんぷんの糖質ですがでんぷん類に分類されている片栗粉やコーンスターチの量でみてみると、
- 片栗粉 大さじ1杯 7.3g
- コーンスターチ 大さじ1杯 5.2g
となっています。
でんぷんに含まれている糖質の量は炭水化物全体から食物繊維の量を引いた値です。
つまり、砂糖やぶどう糖といった糖分を表した糖類ではないので、糖質が多いからと言って糖分も多く含まれているとは限りません。
ややこしいですが間違えないように注意しましょう。
次にデンプン類の100gあたりの栄養成分は、
- エネルギー 330kcal
- 炭水化物 81.6g
- カリウム 34mg
- リン 40mg
- カルシウム 10mg
- マグネシウム 6mg
となっています。
無機質の中ではカリウムとリンを多く含んでいることがわかります。
デンプンの栄養効果
さてデンプンには色々な種類の栄養が含まれていることが分かったかと思います。
そこで次にこれらの栄養成分にはどんな効果があるのかまとめていこうと思います。
カリウム
カリウムには体内の余分な塩分を体外に排出してくれる効果があります。
これにより血圧が下がるので高血圧の予防に効果が期待されています。
また、筋肉の運動を補助してくれる効果もありそれによって腸内の運動を促進し便秘改善につながります。
リン
リンはほとんどがリン酸カルシウムやリン酸マグネシウムという形で体内に存在しており骨や歯を作る役割を担っています。
また、血液の中ではリン酸塩という形で血液に含まれる酸やアルカリを中和してくれる効果があります。
他には糖質代謝を良くする効果も。
カルシウム
カルシウムは皆さんご存知の通り骨や歯を作る働きをしています。
そのためカルシウムを摂ることで骨粗しょう症の予防につながります。
また、高血圧の予防や精神安定剤としての効果も期待されています。
マグネシウム
マグネシウムは主に心臓や血管を正常に機能させる効果をもっています。
そのためマグネシウムを摂ることで生活習慣病を予防したり心筋梗塞や脳梗塞の予防にもつながります。
他にも皮膚のバリア機能の役割も担っておりアンチエイジング効果もあるんだとか。
でんぷんを加熱するとどうなる?
でんぷんは水を加えて熱すると次第にどろどろになってはじめ白かったものが透明なゲル状になっていきます。
片栗粉を水を入れて熱しながらかき混ぜる時のことを思い浮かべてもらえばわかりやすいでしょう。
というのも片栗粉はでんぷんのことですからね。
ここまでは知っているという人も中にはいるかもしれません。
しかしながら、何故このような現象が起きるのかを知っていますか?
でんぷんは加熱されると糊化というはたらきが生じます。
でんぷんの粒が水分を吸収することでだんだんと膨張し、やがて粒が破裂することでゲル化すること、これを糊化と呼びます。
そしてこの現象が起きている間に白色から透明になるのです。
水があればこういった現象が起きますが、もし水がなくそのまま加熱されたものなどは上手く分解することが出来ません。
そのため、先ほど書いたような現象は起こらずにただ焦げるということになります。
まとめ
今回はでんぷんについて色々とまとめてみました。
でんぷんについての新しい知識を身につけていただけたでしょうか?
是非、周りの友達にも教えてあげてくださいね。
今回はここまで。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。