パンの種類の中でもフランスパンって結構人気が高いですよね。
噛みごたえがあるだけでなく中のふわふわの生地がたまらなく美味しくてついつい食べすぎてしまうことも。
そんなフランスパンですがかなりの古い歴史があるのをご存知でしょうか?
今回はそんなフランスパンの歴史などについて色々とまとめてみました。
今回のお届け内容はこちら↓
- フランスパンの歴史
- フランスパンが硬い理由
- フランスパンの種類
となっています。
それでは発送開始!
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フランスパンの歴史
フランスパンの歴史になぜあんなにパンが固いのかが深く関係しています。
ここではそれについて詳しく説明していきますね。
フランスでは土壌や気候の関係で生産される小麦にパンをふっくらさせるのに必要なグルテンがたくさん含まれているものがありませんでした。
そのため、他の国で作られるようなふっくらとしたパンを作ることが難しかったようでフランスでは粘り気の少ない生地でパンを作ることを余儀なくされました。
その結果として外が硬く中身がサクサクした独特のパンが生まれたのです。
また、元々フランスパンというものは他のパンのようにイースト菌などのパン酵母を用いず、生地を一度に混ぜて直火焼きのようにして作られていたのもあの硬いパンができた要因となっていたそう。
そして、フランスパンが現在のような長細い形になったのは19世紀頃のことで酵母菌や製粉技術などの向上により、
- バゲット
- パリジャン
- ブール
- フィセル
といった様々な形や大きさのフランスパンが作られるようになりました。
フランスパンの種類についてはこの記事の最後で詳しくまとめてあります。
興味があるという人はぜひ読んでみて下さい。
いつ日本にフランスパンが伝えられた?
日本にフランスパンが伝えられたのは明治の頃のこと。
この時期に製法も伝えられました。
ちなみに日本で初めてフランスパンが販売されたのは関口フランスパンというお店。
このお店がどういう経緯で創業したのかについて軽く書いておきますね。
まず東京市にペドロ・レイという人がいました。
彼は孤児院の子どもたちに職業訓練として教えたことを日本で文化的なものになればと思い立ちました。
それにはフランスパン作りが最適だと考えたのが発端となったとのこと。
彼はまず孤児の中から長尾鉀二という人物を選び、仏領インドシナに修行に行かせます。
その後、修行から帰ってきた長尾さんは1888年に関口フランスパンの前身である小石川関口教会製パン部を創業します。
創業後も本場フランスへ渡欧して修行しに行く人やフランスからわざわざ作り方を実演しに来てくれる人がいたりしたことで日本でのパンというものの基礎が作られていきました。
そういった色々な努力があったりしたことで日本でフランスパンが浸透し現在のように誰もが知るパンとなったというわけです。
フランスから来た使者によって伝えられたのかと思っていましたがなんと日本人が修行にまで行っていたとは驚きですよね。
フランスパンの語源と由来
パリ発祥のパンのことをフランスパンと呼んだのがフランスパンの始まりです。
ちなみにフランスではpain traditionnel(パン・トラディショネル)と呼ばれています。
これはかつてフランスの植民地だった地域でも浸透しています。
フランスパンが硬い理由
日本ではフランスパンは非常に硬いとされていますよね。
そのため現在はあえてかたくなるように作られているみたいです。
基本的には砂糖や油といったパンを柔らかくする成分が含まれておらず、
- 小麦粉
- 水
- 塩
- イースト
に麦芽を加えた材料のみで生地を作ります。
パンがふっくら膨らむのはイースト菌が生地の中の糖分を食べて二酸化炭素を放出するため。
それがフランスパンではこのイーストの餌としての糖分は基本加えず、代わりに麦芽を加えられます。
そして、小麦粉のデンプンを分解して麦芽糖やブドウ糖を作ることでイーストの餌を供給しているんだそう。
イーストは分子量が低いブドウ糖の方を好んで食べるみたいで発酵が済んだ頃にはフランスパンの生地には麦芽糖が残らないとのこと。
これが焼いた時にパンの表面でカラメル化することで固くて香ばしいクラストと呼ばれる外皮が出来上がるのです。
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フランスパンの種類
フランスパンにはいくつかの種類があってそれぞれに違った特徴が有ります。
ここではそれらをいくつか紹介していきますね。
バゲット
バゲットはおそらくフランスパンの中で1番ポピュラーなもの。
誰もが1度は目にしたことがあるであろう形をしたフランスパンです。
バゲットはフランス語で「棒」や「杖」を意味します。
これは生地が細長く伸ばされている形状から来ているのでしょうね。
外がパリパリで中がサクサクしているのが特徴となっています。
パリジャン
パリジャンとはフランス語で「パリっ子・パリの」という意味。
今ではバゲットと呼ばれる種類のフランスパンが主流となっています。
しかしながら、一昔前まではこのパリジャンと呼ばれるタイプのフランスパンが主流でした。
バタール
フランス語で「中間」という意味のバタール。
バゲットと同じ生地で作られていますがバゲットよりも太い形をしており長さも短いです。
また、クープと呼ばれるパンの表面にある切れ目も3本ほどしか入っていません。
ちなみに名前だけ聞くとバターが入っているように感じてしまいますが生地にも中にも入っていないんようです。
フィセル
フィセルもバゲットと同じ生地を使っています。
フィセルの意味は「ひも」です。
小型のパリジャンのような形をしていて形が小さい分、外側のクラストの食感を楽しむのがメインのパンです。
シャンピニオン
きのこの形に似ていることからこの名前がつきました。
このパンは、
- 生地を2つに分けて片方を麺棒で伸ばす
- もう片方は丸め直す
- 最後は人差し指で押しこむようにくっつける
といったようにして作られます。
このため、焼き上がりは伸ばした部分がカリカリになり、丸めた部分はモチモチした食感を楽しめるのが特徴です。
エピ
麦の穂という意味があるエピは細長いバゲットやフィセルの生地に、
- はさみで切れ目を入れる
- その生地を穂の形状にして焼成する
といったようにして作られます。
パンがいくつかのブロックに分かれるのでちぎり分けることが出来ます。
また、中にチーズやベーコンなどを入れることも出来ます。
まとめ
今回はフランスパンについて色々とまとめてみました。
普段何気なく食べているフランスパンの意外な事実を知ることができたかと思います。
是非周りの友達にも教えてあげてくださいね。
今回はここまで。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。