えごまというと名前からゴマの一種なのではないかと思う人も多くいることでしょう。
しかしながら、えごまというのはごまとは全くの別物。
えごまとごまの違いなどえごまについて詳しくまとめていきますね。
今回のお届け内容はこちら↓
- えごまとごまの違い
- えごまにアレルギーはある?
- えごまに副作用やデメリットはある?
となっています。
それでは発送開始!
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えごまとごまの違い
えごまとごまの大きな違いは植物の科の違いです。
ここでわかるかと思いますがえごまとごまは生物学上全く異なったものであるということ。
ちなみにえごまはしそ科なのに対してごまはゴマ科となっています。
また、種子の形や栄養成分にも違いがあり、
- ごまの形は卵のような楕円形
- えごまの形は綺麗な球形
といったような違いがあります。
さらに種だけでなく植物の葉の形も違っていて、
- えごまの葉の形はしその葉に似た形
- ごまの葉は葉の周りのギザギザがとても細かい形
となっています。
加工して油になっている状態を見れば違いは全然わからないですがえごまの形とごまの形は全く違う形をしているのです。
そして栄養成分ですがえごまとごまの栄養成分にはどちらも不飽和脂肪酸が含まれています。
脂肪酸は人間が生きていく上で必要なものですが体内で作られないため体外から取り入れる必要のあるもの。
取りすぎは体に良くないのは周知の事実かと思いますが脂肪酸の中でも体に良いとされるものとなっています。
このように栄養成分では似通ったところもありますがえごまにはαリノレン酸というごまには含まれていない成分があります。
栄養成分の違いとしてはこの部分が大きいようでしょうね。
このαリノレン酸も体内では合成できない不飽和脂肪酸で必須脂肪酸とも呼ばれています。
必須アミノ酸というものは知っている人が多いかと思いますがそれの脂肪酸バージョンだと考えてもらうと良いかと思います。
この成分は、
- 血中の悪玉コレステロールを減少させる
- 善玉コレステロールに変換する効果を持つ脂肪酸であるドコサヘキサエン酸(DHA)とエイコサペンタエン酸(EPA)の元となる材料となる
と言ったような効果があります。。
DHAやEPAとは脳の神経細胞の活性化や情報伝達に必要なもので青魚に多く含まれている成分。
有名な栄養成分なので聞いたことがあるという人も多いでしょう。
これらの成分もαリノレン酸と同じく体内では合成できないものです。
そんな私たちにとって欠かせない成分もこの脂肪酸を摂取する事でDHAやEPAに効果的に変換できるので効率的に摂取する事ができるのです。
これらを十分に摂取できていれば脳細胞が減少するのを防ぐことができるので認知症の予防にもつながります。
さらにα-リノレン酸にはアレルギーの原因となる物質の働きを抑制する効果があるのでアレルギーの予防にもなるのです。
ちなみにαリノレン酸は骨折を防ぐ役割も担っています。
そもそも人の骨というのは古い骨を分解して吸収し新しい骨を形成するというサイクルによって強い骨を保っています。
そしてαリノレン酸を摂取することでサイクルのうち形成の方の働きが活発になります。
それにより、骨密度を高めてくれることで骨折しにくい骨ができるというわけです。
さらに骨密度を高めてくれるという点をみると骨折だけでなく骨粗しょう症の防止にもなると言えます。
これらの他にも
- がん予防
- 生活習慣病予防
- 血圧低下
などの効果もあります。
こんなにも嬉しい効果が期待できるとは驚きですよね。
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えごまにアレルギーはある?
えごまにはアレルギー症状を出すというよりもどちらかというとアレルギー症状を抑える性質があるようです。
先程えごまにはαリノレン酸というものを含んでいるということを書きました。
この脂肪酸にはアレルギーを抑える効果がありさらにガンへの影響もないとのこと。
脂肪酸の中にはリノール酸というこの成分を含む油に偏って摂取しているとアレルギーを悪化させるものがあります。
アレルギー症状だけでなく動脈硬化や脳卒中などのリスクも高めてしまいかねません。
この脂肪酸はお菓子やマヨネーズなどに多く含まれています。
そんなたくさんのリスクのある脂肪酸の悪い働きを抑制してくれるのもαリノレン酸です。
脂肪酸には悪い影響を及ぼすものもありますがえごまに含まれているαリノレン酸は私たちにメリットをもたらしてくれる存在であるということが言えます。
えごまに副作用やデメリットはある?
えごま油には体脂肪を燃やすという効果があります。
しかしながら、摂りすぎてしまうとカロリーオーバーとなってしまい本末転倒なことになりかねません。
そのため、えごま油は1日の摂取量を守ることが大切となってきます。
ちなみに成人男性、女性が1日に摂取すべき不飽和脂肪酸の目安はおよそ2.0g。
これをえごま油の成分で換算した時に1日の目安は3.4gとなります。
これはだいたいティースプーン1杯分の量となっています。
健康に良いとは言え、摂りすぎは栄養の過剰摂取で逆効果となるので注意しましょう。
えごま油は血液をサラサラにする作用があるので摂りすぎると血が止まりにくくなることも。
また、えごま油に含まれるαリノレン酸などの不飽和脂肪酸は酸化しやすい性質を持っています。
さらに、熱によって酸化が促進されてしまうこともあります。
なので、加熱するのには向かない油だと言えます。
そのためえごま油を使う時にはドレッシングとして使ったり、味噌汁を冷ました後に入れたりして使うのが良いでしょう。
他にもえごま油にはカップヌードルや納豆の容器を溶かしてしまうことがあります。
これは他の油にもある特性なのですがえごま油は特に強いようで健康に良いからと少し垂らしただけで穴が空いてしまうことがあるそう。
なので、どうしてもえごま油を加えたいのであれば別の容器に移してからにするようにしましょう。
それであれば安心して手軽にえごま油を取り入れることが出来ます。
まとめ
今回はえごまについて色々とまとめてみました。
油と言えば体に良くないというイメージを持ちがちですよね。
しかしながら、えごま油のように体にとって良い効果をもつものもあるのです。
今回はここまで。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。