酒盗の由来は?臭いの理由や味に塩分や賞味期限も!

酒盗って食べたことありますか?

食べたことがある人はわかると思いますがなかなか癖のある臭いと味ですよね。

食べたことがない人でも臭いだけは嗅いだことがあるという人もいるでしょう。

そんな酒盗ですがなぜあそこまで臭いがきついのか知っていますか?

また、酒盗という独特な名前の由来を知っていますか?

なんとなくは知っていても詳しくは知らないという人も多いかと思います。

そこで今回は酒盗についていろいろと詳しく書いてみました。

今回のお届け内容はこちら↓

  • 酒盗の由来は?
  • 酒盗はどんな味?
  • 酒盗の独特の臭いの理由は?
  • 酒盗の塩分は?

となっています。

それでは発送開始!
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酒盗の由来は?

まずは酒盗の由来についてです。

酒盗という字から想像できた人もいるかもしれません。

皆さんの想像する通り、

  • 「盗まれるように酒がなくなっていく」
  • 「酒が無くなったら盗んででも飲みたくなる」

といったような意味合いからきているという説が有力です。

酒が盗まれるようになくなっていく「酒盗」か、盗んででも酒を飲みたくなる「酒盗」。

どちらが正しいのかはわかっていません。

皆さんはどちらが本当の由来だと思いますか?

酒盗の歴史

由来について書いたので歴史についても簡単に紹介しておきますね。

酒盗の歴史は長く300年以上前の文献にも登場します。

それが1712年頃の出版とされる「和漢三才図会」。

これは大坂の医師寺島良安により江戸時代中期に編纂された百科事典です。

この頃からすでに酒盗という名前が使われていました。

また、それ以前にも「鰹のタタキ」という名前で酒盗の原型は存在しています。

そのため、酒盗という料理自体が出来たのはそれよりも前だということなのです。

酒盗にここまで長い歴史があるとは意外ですよね。

酒盗はどんな味?

続いては酒盗の味についてです。

食べてみたいけど勇気がいるので事前にどんな味なのか知っておきたいという人も多いでしょう。

皆さんは酒盗の味にどんな味を持っていますか?

きつい魚介の風味がするといったようにマイナスのイメージを持っている人も多いでしょう。

そして、実際に強い魚介の風味がしますし癖がある食べ物です。

そのため、魚臭いのが苦手な人や癖が強い食べ物が苦手といった人は食べられない可能性が高いでしょう。

ただ、それを魚の旨味だと感じられる人は酒盗を美味しいと感じることが出来るのです。

魚介の風味が好きな人や癖が強いものが好きだという人は試してみるのも良いかと思います。

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酒盗の独特の臭いの理由は?

続いては酒盗の臭いの理由についてです。

酒盗といえばあの強烈な臭い。

なぜあのような臭いがあるのか知ってますか?

その理由は酒盗の材料にあります。

というのも酒盗の材料は↓

  • 鰹の内臓(肝臓、膵臓、胃、腸) 2匹分
  • 粗塩:鰹の内臓にまんべんなくまぶす程度 50~100g程度
  • 酒 30~50cc
  • 本味醂 6~10cc

となっており魚の内臓が主な材料となっています。

それを↓

  1. 肝臓と膵臓(いわゆる肝)を薄い塩水でやさしく洗う
  2. 30分程度薄塩水に浸けて血を抜いてから取り出す
  3. 塩を軽く振ってザルなどに入れて1時間程度置く
  4. 軽く塩を振ってザルで水を切る
  5. 4.を軽く洗ってペーパータオルで水気を拭く
  6. 手にとってぴたぴたとやさしくまんべんなく塩をまぶす
  7. 密封容器などで冷蔵庫に入れて漬け込みを開始する
  8. 胃と腸を洗ってから包丁で開く
  9. 中側を包丁でごしごしとしごいて汚れを取る
  10. 9.を塩水でよく揉み洗いしてぬるを取る
  11. ペーパータオルで水気を拭く
  12. 先程とは別の容器にまんべんなく塩をまぶして入れて冷蔵庫で漬け込み開始する
  13. 肝と胃・腸は別々に漬け込む
  14. 1ヵ月程度経ったら肝と胃・腸はそれぞれ水洗いして余計な塩分を取る
  15. ザルに入れて水気を切ってからペーパータオルで水気をよく取る
  16. 肝と胃・腸をそれぞれ細かく包丁で叩くかフードプロセッサーで細かくしてボウルに入れる
  17. 日本酒と本味醂を合わせ16.に入れる
  18. このとき肝と胃腸の量を見て入れ過ぎて水っぽくならないように加減する
  19. 18.を保存用の容器に入れて2週間程度寝かせる

参考:https://koizumipress.com/archives/12480

これで一応は完成です。

ここから熟成に入ります。

熟成されるにつれて塩カドと生臭さが取れておいしくなるのだとか。

このように酒盗を作るのにはとても手間がかかりますし、まず材料を調達するのも簡単ではありません。

話を戻しますと魚で一番臭いがきついところが内臓。

そしてそれを主原料しているのですから臭いがきついのは当たり前といえば当たり前ですよね。

魚をさばくときとかも内臓は臭いがきついですから取り除くかと思います。

これが一つ目の理由です。

ただ、一つ目というように酒盗の臭いの理由はもう一つあります。

それは発酵です。

先程も書いたように酒盗は魚の内臓を発酵させて作っているもの。

元でも臭いがきつい魚の内臓を発酵させることによって更に臭いがきつくなっています。

主な発酵食品を挙げてみると、

  • 納豆
  • 味噌
  • 漬物

といったように臭いがきついものが多いです。

原材料自体には臭いはなくとも発酵させると臭いが出てきます。

そうなると元から臭いがきつい魚の内臓を発酵させて臭いがきつくないわけがないですよね。

これが酒盗の臭いの理由です。

酒盗の塩分は?

最後は酒盗の塩分についてです。

酒盗というと先ほども書いたようにとても塩辛い食べ物。

そうなると気になるのが塩分はどれくらいなのかということですよね。

特に塩分を制限している人にとっては気になるところでしょう。

ちなみに酒盗の塩分相当量は100グラム当たりで12.7gとなっています。

日本では1日あたりの塩分摂取量の目標が、

と定められていることからやはり結構高いですよね。

料理に使ったりする分にはそんなに食べすぎることもないでしょう。

しかしながら、酒のあてとしてそのまま食べるとなると塩分過多になる可能性があります。

意識的に食べる量を制限するようにしましょう。

これは塩分を制限していない人にも言えることです。

というのも塩分を摂り過ぎると、

  • 高血圧
  • 腎臓病

といったような生活習慣病の原因になりかねません。

まとめ

今回は酒盗についていろいろと書いてみました。

臭いが強烈なので食べるのを敬遠されがちですがおいしいと感じる人も多いです。

好き嫌いが分かれることは否めませんが食べてみないとわからないのでぜひ一度食べてみてください。

案外、おいしいと思うかもしれませんよ。

今回はここまで。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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