アリって僕たちの身近な生き物の一つですよね。
でも蟻のことを詳しく知っている人は結構少ないです。
せいぜい小中学校でで習ったレベルの知識しかないのではないかなと思います。
例えば、
アリは昆虫であるとか、
アリは集団で行動するとか、
女王アリがいるなどなど…。
このくらいしか知らないと思います。
そこで今回はアリについて詳しく書いてみました。
これを読んでアリについてちょっと詳しい人になってください。
今回のお届け内容はこちら↓
- アリに血液はない?
- アリに心臓はない?
- アリの体の構造は?
となっています。
それでは発送開始!
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アリに血液はない?
まずはアリの血液の有無についてです。
知っている人もいるかもしれませんがアリには血液がありません。
アリには血管がなく血液ではなく体液で満たされています。
人間は、
- 血液
- リンパ液
- 組織液
といったように区別されています。
しかしながら、アリは血管がないためそれら3つが区別されません。
そのため正確に言うとアリには「人間と同じような血液」は無いのです。
ちなみに3つの体液を合わせて「血リンパ」と呼ばれています。
これがアリにとっての血液となります。
これはアリだけではなくすべての昆虫も同じです。
昆虫も厳密には、
- 血液
- リンパ液
- 組織液
これらの区別がないため血液を持っていません。
そのため、昆虫から血が出ることはないのです。
出たとしてもそれは血液ではなく「血リンパ」なのです。
この血リンパこそが昆虫の血液であるともいえるのですが。
血リンパについてもう少し詳しく解説していきますね。
この血リンパというのは広義では無脊椎動物の体液一般のことを指します。
無脊椎動物には厳密な意味で血液や組織液とリンパ液の区別がありません。
そのため、無脊椎動物の血液は血リンパと総称されるのです。
また、無脊椎動物のうち開放血管系をもつ動物(節足動物および多くの軟体動物)の血液はその性格がより明確です。
そのため、これを狭義の血リンパとします。
アリは節足動物であり解放血管系を持つため狭義の血リンパを持つと言えます。
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ちなみに「血リンパ」は透明であることが多いです。
なので昆虫から透明の液体が出ている場合はそれが血リンパである可能性が高いと言えます。
また、昆虫は黄色の汁が出ているのを見かけたことがあるという人も多いでしょう。
あれを昆虫の血(血リンパ)だと思っていた人も多いのではないでしょうか。
実際の昆虫の血は黄色だといったような話を聞いたことがあります。
しかしながら、あれは消化器系の内容物であって血リンパではありません。
しかしながら、例外もあります。
ユスリカの幼虫などは人間と同じくヘモグロビンが含まれているので透明ではなく赤い色をしています。
アリに心臓はない?
続いてはアリの心臓の有無についてです。
アリにも心臓はあることにはあります。
しかしながらそれは人間のようにポンプのようなものではありません。
これは先程アリには人間と同じような血液がないといったので想像できた人もいるでしょう。
ちなみに名称も心臓ではなく背脈管と呼ばれています。
なので厳密にはアリには心臓はないが心臓と同じような働きをする器官はある。
というように言った方が正しいのかもしれませんね。
この肺脈管は胸部から腹部にかけて細長い管のような構造になっています。
詳しくはこちらを読んでみてください↓
昆虫類の開放血管系を構成する組織で、
収縮性の領域を持ち、
周囲の組織から取り込んだ血液を体腔に押し出して循環させる。
出典先:https://www.weblio.jp/content/%E8%83%8C%E8%84%88%E7%AE%A1
ちなみにここで血液と表現されているのは先程も書いた血リンパのことです。
話が逸れましたが、このようにアリは人間のように心臓があるわけではありませんが一応はこのような体液を循環させるような構造は存在します。
それを構成する器官の一つが背脈管なのです。
こちらも先ほどと同じくほかの昆虫にも適応されます。
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アリの体の構造は?
最後はアリの構造についてです。
もちろんのことですがアリにも人間と同じく内臓があります。
しかしながら、それらは人間とは全く違った構造になっています。
これは人間と同じような血管が無かったり心臓が無かったりすることをすでに書いたので皆さんもわかっているでしょう。
ただ、違うところは他にも多くあります。
まずアリには肺がありません。
その代わりに気門という器官で呼吸をします。
気門というのは↓
昆虫類など気管呼吸をする無脊椎動物の体表に開く気管の開口。
昆虫類では開口部の周辺が突出し,
多くは内面がクチクラ性の毛や突起でおおわれ,
さらに開閉の筋肉が発達する。
出典先:https://kotobank.jp/word/%E6%B0%97%E9%96%80-51681
といったような器官です。
このように昆虫と人間とでは体の構造が全く違います。
更に詳しく知りたい人のために詳しい構造を載せておきますね。
- 触角
- 単眼(上部)
- 単眼(下部)
- 複眼
- 脳(脳神経節)
- 前胸
- 背動脈 – 赤く太い線で示した
- 気管 – 薄紫色で示した
- 中胸
- 後胸
- 前翅
- 後翅
- 中腸(胃)
- 心臓
- 卵巣 – 茶色(網目状)で示した
- 後腸(腸、直腸、肛門)
- 肛門
- 雌体.
- 神経索(腹神経節)
- マルピーギ管 – 黄色とオレンジ色で示した
- pillow
- 爪
- 附節(ふせつ)
- 脛節
- 腿節
- 転節
- 前腸(餌袋、胃)
- 胸神経節
- 基節
- 唾腺(唾液腺)- 黄色とオレンジ色で示した
- 食道下神経節
- 口器
出典先:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%86%E8%99%AB%E3%81%AE%E6%A7%8B%E9%80%A0
このように昆虫の体内も複雑な構造をしています。
ここにも人間との違いは多くあるのですがすべてを書いてしまうとすごく長くなってしまいます。
なのでさらに興味が湧いたという人は昆虫の構造について調べてみてください。
また、昆虫館などに行って学芸員さんに質問をしてみるのも良いでしょう。
質問をすれば丁寧に答えてくれるかと思います。
まとめ
今回はアリの体の構造について書いてみました。
本当に人間とは全く違った構造をしているようです。
よく考えてみれば人間と昆虫となると全く違うものなのでこれぐらい体の構造が違っても不思議ではないですしね。
これを読んでさらに興味は出たという人は興味が湧いたという人はぜひ深く学んでみてください。
今回はここまで。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。