油紙の用途や使い方は?代用品や表裏の見分け方も!

油紙って使ったことがありますか?

油紙というのは紙の表面に薄く桐油などの油を引いて乾燥させたもののこと。

これをどのようにして使うのか知っていますか?

油紙はいろんな用途があり便利なものですがそれらを知っている人が少ないような気がします。

それではもったいないなと思ったので今回は油紙についていろいろと書いてみました。

今回のお届け内容はこちら↓

  • 油紙の用途は?
  • 油紙の代用は?
  • 油紙の表裏の見分け方は?

となっています。

それでは発送開始!

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油紙の用途は?

まずは油紙の用途についてです。

冒頭にも書いたように油紙にはいろんな用途があります。

挙げてみると↓

  • 和傘
  • 合羽
  • 梱包資材
  • 医療用
  • 釘の防錆
  • 印鑑の複製

などです。

本当に様々な用途がありますよね。

このように多くの用途がある便利な油紙の使い方を知らないのは損しています。

ということでそれぞれの用途での使われ方を紹介していきますね。

和傘

これは油紙の水をはじく特性を生かした使い方です。

冒頭の方でも書きましたが油紙というのは紙の上に薄く油をひいた紙のこと。

油には水を弾く性質があるので油に覆われている油紙には防水性があるのです。

和傘を見たことがある人はわかると思いますが和傘は大抵のものが紙でできています。

普通の紙で出来ているのであれば水に濡れると溶けてしまいますよね。

しかしながら、油紙を使うことによって紙であっても水をしっかりと弾くことが出来るのです。

西洋では昔から傘には布が使われていたのですが昔の日本は油紙で傘を作っていました。

ここからも日本文化と紙の関係の深さが感じ取れるかと思います。

合羽

合羽というのは今でいうレインコートのことです。

こちらも和傘と同じ理由で油紙が用いられることがあります。

主に旅の時の雨対策として用いられていたようです。

江戸時代初めから多く用いられていたようですが明治になって人力車の車夫くらいが着るだけになっていきました。

余談ですが合羽はポルトガル語の「capa」が語源。

16世紀に来日したキリスト教の宣教師が着ていた外衣が元となっているようです。

梱包資材

防水の特性を生かして荷造りの際の梱包資材としても用いられました。

先ほどまでの用途は主に昔のものでしたがこちらは今でも用いられることがあります。

実際に梱包の際に油紙を使ったことがあるという人もいるのではないでしょうか。

医療用

油紙は医療でも使われることがあります。

傷の処置の際に、

  1. ガーゼを当てる
  2. 油紙をのせる
  3. 包帯を巻く

というようにして使われます。

これにはガーゼに薬品を付けても包帯に染みないようにするためです。

医療にまで使われるとは本当に使われ方の幅が広いですよね。

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釘の防錆

釘に油紙を巻くことによって錆びの防止になります。

また、これは包丁などの錆防止にもなるようです。

しかしながら、現在では防錆紙というものが出てきたので使われることが少なくなりました。

これらには↓

油紙

  • 直接金属に触れないと防錆効果がない。

防錆紙

  • 防錆紙に塗られている気化性の防錆薬品が気化して金属に付着することでサビを防ぐ。
  • 直接紙が触れなくて良い。

といったような違いがあります。

防錆紙は直接触れなくて良いという点で優れているため油紙が使われることが少なくなったのでしょうね。

印鑑の複製

油紙は印鑑の複製にも使えるのだとか。

ただしある程度の技と朱肉たっぷりで押された印鑑が必要となります。

昔はこれが不正に使われることもあったのだとか。

くれぐれも悪用しないようにしてくださいね。

油紙の代用は?

続いては油紙の代用についてです。

代用といっても用途別で変わってくるのでそれぞれの用途で代用品を紹介していきますね。

和傘

まずは和傘です。

和傘を作るのを仮定するのであれば防水ナイロンなどで代用することが出来るのではないかと思います。

防水ナイロンも名前の通り防水なので傘の生地に向いているでしょうから。

むしろこちらの方が利便性という面だけで見ると有用です。

しかしながら、これで作っても和傘なのかどうかという問題があります。

防水ナイロンで作ってしまうとそれはもう普通の傘の気がします。

形状などを昔の和傘と同じにすれば話は別かもしれませんが。

合羽

こちらも和傘と同じく素材としての代用なら防水ナイロンが良いでしょうね。

こちらも合羽というよりかはレインコートになってしまいそうな感じは否めませんが。

梱包資材

梱包資材での代用ならOPP袋が良いでしょう。

油紙と同じく防水性に優れています。

また、強度もとても強いので破れる心配もありません。

実際に現在では多くの梱包はこのOPP紙で行われているかと思います。

医療用

医療用で使う場合にはサランラップで代用することが出来ます。

サランラップでも十分に防水は出来るので薬剤を包帯に染みこませないようにすることが出来ます。

防錆

これに関しては先ほども書いたように、

防錆紙というものがあるのでそれを代わりに使うのが良いかと思います。

また、

↑こういった普通の防錆専用のグッズも使えます。

印鑑の複製

印鑑の複製にはガムの包み紙が使えます。

そもそもガムの包み紙というのは油紙でできているので。

アルミの部分と油紙の部分を分けてから使います。

ペンなどで紙の端をこすっていると少し剥がれるのでそこをつまんで剥がすと綺麗にはがれます。

油紙の表裏の見分け方は?

最後は油紙の表裏についてです。

油紙ざらざらした面とつるつるした面があるかと思います。

その、

  • ざらざらした方が裏
  • つるつるした方が表

となっています。

ちなみに医療用の時には皮膚の方にざらざらした面でつるつるした面を上にします。

これは浸出液を吸収して外側に漏れないようするといったような意味があるようです。

ざらざらしているほうを皮膚にあてると感触が悪いですよね。

なのでつるつるした方を当てたくなってしまうかもしれません。

しかしながらこういった理由があるのでざらざらした方を皮膚に当てるようにしましょう。

まとめ

今回は油紙について書いてみました。

これを読んであなた油紙に詳しい人になれたのではないでしょうか。

これを機にぜひ油紙を使ってみてください。

包丁の防錆といったような用途であれば取り入れやすいのではないかと思います。

今回はここまで。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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