黄身の醤油漬けっておいしそうですよね。
食べたことが無い人でも見るからにおいしそうな食べ物だなと思った人も多くいるでしょう。
また、作り方もとても簡単なので家で作るという人も多いです。
しかしながら、そんな時に心配なのが食中毒の可能性ですよね。
卵は割ってからは日持ちしないのにも関わらず黄身の醤油漬けは殻を割って黄身を抽出しそれを1日醤油に漬けて作ります。
なので、食中毒になるのではないかと心配する人も多いことでしょう。
また、実際に黄身の醤油漬けは危険だという人もいます。
そこで今回は黄身の醤油漬けの危険なのか否かについて書いてみました。
今回のお届け内容はこちら↓
- 黄身の醤油漬けに食中毒の危険性はあるのか?
- 黄身の醤油漬けのおいしい食べ方を紹介!
となっています。
それでは発送開始!
広告
黄身の醤油漬けに食中毒の危険性はあるのか?
まずは黄身の醤油漬けに食中毒の危険性はあるのかについてです。
黄身の醤油漬けは卵を割って黄身だけを醤油に漬けて作ります。
ただ、冒頭にも書いたように卵は殻から出してからは日持ちしません。
そのため、殻からだした卵を漬けている時間で菌が増殖するのではないかと気になる人も多いでしょう。
卵を殻から出すと日持ちしない理由はなぜ?
そもそも、卵を殻から出すと日持ちがしないのはなぜなのか知っていますか?
卵の殻にはリゾチームという酵素があります。
このリゾチームには細菌の細胞壁を攻撃する作用があるため軽い感染防御作用があり雑菌が増殖するのを防ぐ働きがあるのです。
それのおかげで卵は殻に覆われている状態では雑菌は増殖しにくくなっています。
しかしながら、一度割ってしまうとその効果はなくなってしまうのです。
そうなると雑菌が増殖して日持ちがしないというのは当たり前ですよね。
特にサルモネラ菌なんかは冷蔵でも増殖可能なので冷蔵庫でも増殖を止めることができません。
なので冷蔵庫で漬けておく黄身の醤油漬けも例外ではなく普通なら雑菌が増殖してしまうと考えるでしょう。
しかしながら、結論から言うと黄身の醤油漬けを作る過程では雑菌が増殖しにくくなっています。
そうなるときになるのはなぜ黄身の醤油漬けを作る過程では雑菌が増殖しくいのかということ。
続いてはその理由について書いていきますね。
黄身の醤油漬けが雑菌を増殖させない理由はなぜ?
先程も書いたように殻を割った後の卵は冷蔵庫の中でも雑菌が増殖するというのは事実です。
そうなると気になるのが殻から出ている黄身を醤油に1日も漬けてつくる黄身の醤油漬けはなぜ大丈夫なのかということ。
それは醤油漬けだからです。
これだけではピンとこない人も多くいるでしょうからもう少し詳しく説明していきますね。
広告
醤油漬けの殺菌効果
醤油漬けは味が良いということもありますが保存食という一面も持っています。
というのも、醤油には殺菌作用がありますからね。
それには、
- 乳酸
- 適度な塩分による浸透圧の作用
- 酸性pH
- アルコール
といったような様々な要因があります。
それぞれについて軽く説明していきますね。
乳酸
乳酸を含む有機酸には抗菌作用があります。
有機酸は乳酸以外にも、
- 酢酸
- クエン酸
などが挙げられるでしょう。
ちなみに乳酸はこの2つよりも強い抗菌作用があるという研究結果が出ています。
適度な塩分による浸透圧の作用
醤油に含まれる塩分には浸透圧というものがあります。
浸透圧というのは簡単に言えば脱水作用のこと。
それにより細菌などの水分を取り除き死滅させる働きが塩分にはあるのです。
酸性pH
醤油はpHが酸性に傾いているのですが酸性のものには殺菌作用があります。
肌が弱酸性になっているのも皮膚を細菌などから守るためなのです。
アルコール
醤油の製造過程でアルコールが生成されます。
また、カビなどを防ぐためにアルコールが添加されていることも。
アルコールに殺菌作用があるのは皆さんも知っているのではないでしょうか?
アルコールにはウイルスや細菌の殻を破壊する働きがあるのです。
広告
このように醤油には多くの殺菌作用があると言えます。
また、日本の卵はサルモネラ菌の殺菌が徹底されているため基本的にはサルモネラ菌による食中毒はほとんど起きません。
サルモネラ菌が原因の食中毒が起こるのは常温放置をしていたケースが大半です。
なので冷蔵庫で作る黄身の醤油漬けで食中毒になる可能性は低いでしょう。
しかしながら、黄身の醤油漬けを安全に作るに際していくつか注意しなければならないことがあります。
黄身の醤油漬けを作る際の注意点
黄身の醤油漬けを安全に作るためには、
- 新鮮な卵を使う
- 漬けるのは2,3日までにする
- 作り置きをしない
といったようなことは最低限守っておくべきでしょう。
こういったことを守らなければいくらしょうゆに殺菌効果があるにしても食中毒の可能性が出てきてしまうので。
特に食中毒が多くなる夏場なんかは特に注意が必要でしょう。
正しい作り方を守って安全に黄身の醤油漬けを楽しんでください。
黄身の醤油漬けのおいしい食べ方を紹介!
黄身の醤油漬けはただご飯にのせるだけでもとてもおいしいです。
しかしながら、それだけでは飽きてしまいますし他にもおいしい食べ方がたくさんあります。
その中から今回紹介するのは↓
- ニラのおひたし
- 生ゆば丼
どちらもとても簡単なレシピなのでぜひ参考にしてみてください。
ニラのおひたし
用意するものは↓
- ニラ 1袋
- 卵黄 1個
- 醤油 大さじ1
- みりん 小さじ1
作り方↓
- ニラを食べやすい大きさに切る
- 耐熱ボウルに入れてラップをし、レンジ600Wで1分30~2分加熱する
- ニラを器に盛って卵黄を漬け汁ごと乗せる
参考:https://cookpad.com/recipe/5116062
これで完成です。
このようにレンジで手軽に作ることが出来ます。
ご飯のお共として、そしてお酒の肴としてぜひ試してみてください。
生ゆば丼
用意するものは↓
- 生ゆば 30g~お好み量
- 卵の黄身 1個
- ごはん 1/2杯~お好み量
- しょうゆ 大さじ2
- みりん 大さじ2
作り方はご飯に生ゆばをのせてその上に黄身の醤油漬けをのせるだけ。
普通に黄身の醤油漬けをご飯にのせるだけでもおいしいですがためにはこういった変化も楽しいのではないでしょうか。
まとめ
今回は黄身の醤油漬けについて書いてみました。
黄身の醤油漬けは正しい方法で作り保存すれば食中毒を防ぐことができます。
ただ、それは逆に言うと誤った方法なら食中毒になる可能性があるということです。
お弁当に入れるといったような危険なことは絶対にやめましょう。
今回はここまで。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。