イノシン酸って知っていますか?
イノシン酸というのはうまみ成分の一つです。
今では調味料などを使うことによって旨味を料理に加えることも出来ます。
しかしながら、せっかくであればイノシン酸の多い食材を使って調味料に頼らずに旨味を出したいところ。
そこで今回はイノシン酸の多い食材について書いてみました。
また、後半ではほかのうまみ成分との比較についても書いていきますね。
今回のお届け内容はこちら↓
- イノシン酸とは?
- 他の旨味成分との比較!
- イノシン酸の多い食材は?
となっています。
それでは発送開始!
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イノシン酸とは?
まずはイノシン酸についてです。
冒頭にも書いたようにうまみ成分の一つです。
ちなみにイノシン酸はDNAの原料である核酸を構成する成分。
そのため、細胞が生まれ変わりに必要な栄養成分でもあります。
そのため、イノシン酸を取り入れると細胞が活性化され新陳代謝が促されるという効能も。
またそれにより具体的に、
- 美容効果
- 体形の維持
- 風邪予防
といったような効果があるようです。
料理に旨味を加えるためというだけではなく健康効果をも享受ということ。
そうなると、ぜひ食卓に取り入れたところですよね。
ちなみにこのイノシン酸というのは調味料でも料理に加えることが出来ます。
核酸系うま味調味料という種類のうま味調味料にはイノシン酸も含まれているので。
しかしながら、できるなら食材からイノシン酸を取り入れたいところですよね。
なので、後半にはイノシン酸を多く含む食材についても書いているにでそれを参考にしてみてください。
他の旨味成分との比較!
続いてはほかのうま味調味料との比較についてです。
イノシン酸以外にもうまみ成分は存在します。
それが、
- グルタミン酸
- グアニル酸
です。
この2つにイノシン酸加えたものを合わせて「3大うまみ成分」と呼ばれています。
そしてこれらはさらに2つに分類することが出来ます。
それが、
- アミノ酸系
- 核酸系
の2つです。
グルタミン酸はアミノ酸系に。
イノシン酸とグアニル酸は核酸系に分類されます。
一般的にはアミノ酸系×核酸系の組み合わせが良いといわれています。
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そのため、
- 日本では、昆布×鰹節
- 欧米では、セロリ・玉ねぎ・ニンジン×牛肉
- 中国では、白菜・ねぎ×鶏肉
といったような組み合わせで相乗効果を図っています。
このようにそれぞれのうまみ成分は用途が違いそれぞれをうまく掛け合わせることで相乗効果が得られます。
それぞれについてもう少し詳しく書いていきますね。
グルタミン酸
このグルタミン酸というのはアミノ酸の一種。
昆布から出汁をとる際はこのグルタミン酸を抽出するためです。
ちなみに味の素の成分もこのグルタミン酸。
なので一番身近なうまみ成分と言っても過言ではないかと思います。
そして、
- アンモニアの解毒作用・利尿効果
- 脳を活性化する効果
- 脂肪の蓄積を抑える効果
- 美肌効果
- 血圧を下げる効果
参考:http://www.wakasanohimitsu.jp/seibun/glutaminic-acid/
といったような健康効果もあります。
リラックス成分であるGABAを生成するという性質もあるのだとか。。
グア二ル酸
グルタミン酸イノシン酸は聞いたことがあってもこのグア二ル酸は聞いたことが無かったという人もいるでしょう。
というのもグア二ル酸が含まれている食材というのが少ないのです。
これはキノコ類に多く含まれているうまみ成分。
その中でも豊富に含まれているというのは干しシイタケくらいしかないのです。
ちなみにこのグア二ル酸は血液をサラサラにする作用があり、
- 動脈硬化
- 心筋梗塞
- 脳梗塞
- 生活習慣病
といったようなものを予防するという効果があります。
イノシン酸の多い食材は?
最後はイノシン酸多く含む食材についてです。
イノシン酸は鰹節からとることが多いです。
これは知っているという人も多いことでしょう。
しかしながら、イノシン酸は鰹節だけに含まれているうまみ成分ではありません。
他にもイノシン酸を多く含む食材はたくさんあるのです。
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というか基本的に肉類や魚介類にはイノシン酸が豊富に含まれています。
そしてそれらの中でも種類によってイノシン酸含有量は異なっているのですがやはり鰹節のように乾物には多くのイノシン酸が含まれています。
というのも新鮮なものよりも適切な時間で寝かせて熟成させた方がイノシン酸の含有量が増えるのだとか。
その中でも特に多いのがマグロ節で100グラム中に970mgものイノシン酸が含まれています。
鰹節が100グラム当たりで470mg~700mgなのでそれよりも多いのです。
そして同じく乾物の煮干しにも350mg~800mgのイノシン酸が含まれています。
煮干しに関しては出汁をとるのに使ったことがあるという人も多いことでしょう。
ただ乾物でなくても(100グラム当たり)、
- あじ 270~330mg
- マグロ 250~360mg
- イワシ 280mg
- さわら 250~280mg
- ハマチ 230~290mg
- 真鯛 180~300mg
- かつお 130~270mg
- まさば 130~280mg
- たら 180~300mg
- クルマエビ 90mg
- 牡蠣 20mg
こういったものにもイノシン酸は含まれています。
こういったものを使えば鰹節で出汁を取らなくても料理にうま味を加えることができます。
また先ほども書いたようにイノシン酸は肉類や魚介類に含まれているうまみ成分。
なので肉類にもイノシン酸は含まれています。
肉類には代表的なもので、
- 牛肉
- 豚肉
- 鶏肉
とありますよね。
どれに一番多くのイノシン酸が含まれているか分かりますか?
正解は豚肉で100グラム当たり230~290mgのイノシン酸は含まれています。
そして、鶏肉が150~230mgで牛肉が80mgといったように続きます。
参考:https://washoku-no-umami.jp/inosinic-acid-foods
このようにイノシン酸を含む食材は多くあるのです。
これらをうまく活かしておいしい料理を作ってください。
まとめ
今回はイノシン酸について書いてみました。
うまみ成分はうまく使うことができれば格段に料理の腕が上がります。
ただ、最近ではうま味調味料というものが出ておりうまみを比較的簡単に出すことができます。
忙しい時にはそれを使うのも1つの手でしょう。
でも、たまには食材からうまみ成分を出して料理を作ってみてください。
今回はここまで。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。