みなさんはアクリル樹脂についてどれくらい知っていますか?
名前を聞いたことがあるだけという人が多いのではないかと思います。
反対にそんなアクリル樹脂のデメリットなどを知っている人は少ないのではないでしょうか。
もちろん樹脂加工を生業としている方はよく知っているかもしれませんがそれ以外の方はほとんど知らないのではないかと思います。
知らなくても生活に支障をきたすことはないですからね。
ただ、そういった知識が必要となることもあるでしょう。
そこで今回はアクリル樹脂について色々とまとめてみました。
今回のお届け内容はこちら↓
- アクリル樹脂の欠点は?
- アクリル樹脂のメリット
- アクリル樹脂は劣化する?
- アクリル樹脂の熱伝導率は?
- アクリル樹脂の有害性は?
- アクリル樹脂の材料は?
となっています。
それでは発送開始!
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アクリル樹脂の欠点は?
プラスチックの中で最も耐久性に優れていると言われているアクリル樹脂。
コップを初めとする食器から照明カバーなど身の回りのものの多くに使われています。
また、水族館の水槽にも使われていたりするのだとか。
そんなアクリル樹脂ですが結構デメリットがあります。
ここではアクリル樹脂の欠点についてまとめていきますね。
まず簡単に欠点について列挙すると、
- 傷がつきやすい
- 割れやすい
- 見た目がチープになりやすい
といったようなものが挙げられます。
それぞれ簡単に説明していきますね。
傷がつきやすい
この傷がつきやすいというのがアクリル樹脂の最大の欠点と言えます。
アクリルの製品は少しの擦れや落下によってすぐに傷がついてしまうことがあります。
アクリルには加工がしやすいという長所があるため仕方の無い部分であるとも言えるでしょう。
しかし普段身につけているものにアクリルが使われていることが多いので大きなデメリットですよね。
また、傷がついてしまったら透明感も無くなってしまい見た目もかなり悪くなってしまうという欠点もあります。
割れやすい
アクリルは水族館の大きな水槽にも使われていたり動物が突進してきても割れないなど加工次第ではかなりの強度をもたせることができます。
しかし、それはある程度の分厚さや大きさがあるものの場合。
薄いアクリル樹脂の製品にはそれほど強度はありません。
実際に経験したことがある人も多いと思いますが家庭用の水槽やフィギアケースなどは硬い物が当たると直ぐにヒビが入ったり割れてしまいますよね。
アクリル樹脂によく似た塩化ビニールと比べても割れやすくなっています。
見た目がチープになりやすい
ガラスや金属に比べると、アクリル製のものは見た目が安っぽく見えてしまいます。
といっても木材や金属と組み合わせると少しは高級感を出すことも出来るでしょう。
しかしながら、アクリルのみとなるとやはり印字されているロゴやフォントを加味したとしてもチープな印象が拭えないものです。
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アクリル樹脂のメリット
アクリル樹脂のデメリットについてまとめたので簡単にメリットについてもまとめておきますね。
加工性が高い
切ったり、穴を開けたり、曲げたり…と加工の自由度がかなり高いです。
また、接着剤を使えば貼り付けもできます。
透明度が高い
アクリルの光線透過率は94%。
これはガラスを凌ぐほどの高さとなっています。
衝撃に強い
アクリルはガラスの10〜16倍の耐衝撃強度をもっています。
このことを考えると大量の水が入った巨大な水槽にも使われているのがわかるような気がしますね。
なんでも巨大水槽に使われているようなアクリルは厚さがおよそ60cmにもなるそうですよ。
耐候性に優れている(耐熱・耐水性)
先程も書いたように太陽光や雨風、雪に晒されたとしても劣化しにくく長い間使うことが出来るというメリットがあります。
この性質によりアクリルは屋外での使用に適しているとされ看板や建築材料によく使われるのです。
アクリル樹脂は劣化する?
先程も書いたようにアクリル樹脂の特性として耐候性というものがあります。
これは紫外線や紫外線や風雨に強く野外で長年使用しても耐えられる性能のことを示すもの。
この性質があるものは10年〜20年以上でも劣化しないとされています。
プラスチックの中には長い間使っていると加水分解という現象によりボロボロになってしまう種類もありますよね。
それに比べるとアクリル樹脂はボロボロになりにくいという事です。
なので、大抵のことではアクリル樹脂は劣化しないものだと考えても良いかと思います。
アクリル樹脂の熱伝導率は?
アクリル樹脂の熱伝導率はガラスやポリエチレンのような熱伝導率が低いとされるものよりも低いです。
数値を用いて説明すると、
- ガラス 1W/m・k
- ポリエチレン0.25〜0.34 W/m・k
- アクリル樹脂 0.16〜0.26 W/m・k
といったようになります。
このように他の素材と比べてもわかるようにアクリルの熱伝導率は高いと言うわけではありません。
アクリル樹脂の有害性は?
アクリル樹脂の製品は普通に使っている分には何もありませんが燃えてしまうと話が違ってきます。
というのも、アクリル樹脂を燃やすとモノマーという物質に分解され酸っぱくていやな臭いが発生するのです。
このモノマーは有毒物質でモノマーの種類にもよりますが発がん性があるものまであります。
また、モノマーだけでなく一酸化炭素という有害物質が出ることも。
なのでアクリルを燃やすようなことはしないようにしましょう。
アクリル樹脂の材料は?
アクリル樹脂は、アクリル酸エステルもしくはメタクリル酸エステルの重合体から成り立っています。
これらの材料はポリ塩化ビニルやポリエステルのように非晶質の合成樹脂に分類されるもの。
そこからこの材料を重合開始材と混ぜて熱を加えるラジカル重合という製法が使われます。
それによりドロドロの液体にされたものが固体化していくことでアクリル樹脂ができます。
まとめ
今回はアクリル樹脂について色々とまとめてみました。
今となっては日常生活とも縁が深いアクリルのことについての知識を少しでも身につけていただけたでしょうか?
ぜひ周りの友達にも教えてあげてくださいね。
今回はここまで、最後までお付き合いいただきありがとうございました。