みなさん、カラスノエンドウという名前を聞いたことはありますか?
名前は聞いたことがなくも空き地に咲いている赤紫色の花を見たことがあればそれがカラスノエンドウです。
また、熟していないものは両端を切り落とすと草笛になるのでそのように遊んだことがあるという人も多くいるでしょう。
さて、今回はそんなカラスノエンドウについて書いていこうと思います。
カラスノエンドウって毒とかもってるの?
カラスノエンドウって雑草みたいだけど、食べれたりするの?
といった疑問を抱いている人達のために色々と調査したのでそれらを紹介していきますね。
今回のお届け内容はこちら↓
- カラスノエンドウってどんな植物?特徴は?
- カラスノエンドウには毒はあるの?
- カラスノエンドウって食べれるの?
となっています。
それでは発送開始!
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カラスノエンドウってどんな植物?特徴を紹介
カラスノエンドウは日本のどこにでも生息している植物で本州はもちろんのこと四国でも沖縄でも見ることができます。
ソラマメ属なのですが見た目からはほんとにソラマメ属なのかと疑いをもってしまう方もいるかもしれません。
しかし、
- 茎が角ばっている
- 豆のへそが長い
という特徴をもっていることからソラマメ属の特徴を満たしているといえます。
その他でカラスノエンドウの大きな特徴のひとつとしてかなり強い臭いを放つというものがあります。
臭いの種類としてはえんどう豆のような臭いです。
ちなみに発芽する季節は秋で春になると大きさが約60cm〜150cmにまで成長します。
通常、カラスノエンドウはまっすぐ伸びながら成長していきます。
しかしながら、茎には無数の毛が生えており周りに巻き付けるものがあれば巻き付きながら成長していくこともあるのだとか。
何かに巻き付きながら成長しているカラスノエンドウを見たことがあるという人もいるのではないでしょうか。
また、カラスノエンドウが花をつける時期ですがこれは3月〜6月の春から初夏となっています。
赤紫色の小さくて可愛らしい花をつけるのです。
皆さんにとってはこの時期のカラスノエンドウのイメージが強いかもしれませんね。
そしてカラスノエンドウの種は熟した後晴天の日に袋が裂けて弾け飛びます。
子供の頃に草むらなんかで遊んでいた時に真っ黒な枝豆みたいなのがあるなと思ったものですがそれはカラスノエンドウの種だったのでしょうね。
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そんなカラスノエンドウには歴史的な資料にも記載もあります。
かの有名な史記にも伯夷・叔齋(はくい・しゅくせい)と呼ばれる中国の殷の時代の王子兄弟が山で餓死する前に食べていたと書かれているそうです。
そのような昔からある植物であるとは驚きですよね。
カラスノエンドウには先ほども言ったように花があります。
なのでもちろん花言葉もあり、
- 小さな恋人たち
- 喜びの訪れ
- 未来の幸せ
といった3つとなっています。
カラスノエンドウのつける花のことを考えるとぴったりな花言葉ですよね。
カラスノエンドウには毒はあるの?
このカラスノエンドウには毒はあるのでしょうか?
もしちびっこ達が草むらで誤って食べてしまって大変なことになったりしたら大変ですよね。
結論から言うと食べられないことはないのですが毒性がないという訳でもありません。
実はこのカラスノエンドウの原産地はオリエントから地中海の地方なのですがそこでは古代の麦作農耕が始まった時期に他のエンドウと同じように栽培されて作物として利用されていました。
なので昔は食べられていたこともあるということです。
これは考古学者による資料によって得られている情報なのだとか。
考古学者というものはすごい人たちですよね。
はるか昔のことを推測するのですから。
と話が逸れましたが毒性がないわけでもないのです。
それについては次で説明しますね。
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カラスノエンドウは体に悪い?
先ほどカラスノエンドウは食べることが出来ると書きました。
しかしながら、カラスノエンドウを含む豆類には「レクチン」と呼ばれるタンパク毒が基本的に含まれています。
このレクチンという物質はきちんと加熱処理すれば無害になる物質ですが、加熱が十分でなければ中毒を起こす可能性があるのです。
よく、自分で豆乳を作ったりしない方がいいなどと言われるのはこういった事があるからのようですね。
つまり、加熱不十分の大豆でも中毒の可能性があるということはカラスノエンドウのようなそこらへんに生えている野生の豆類にはより強い毒性があるといえます。
なので、やはり誤って食べてしまって中毒を起こしてしまっては大変ですので当たり前のことですが小さな子供には何でもかんでも口にしてはいけないというようにしっかりと言い聞かせるようにしましょう。
カラスノエンドウって食べれるの?
先程も書いたようにカラスノエンドウのような雑草のくくりにされる豆でもきちんと調理をすれば食べることはできます。
実際に古代では若い芽や豆、熟した豆も貴重な食料となってもいましたからね。
また今や調味料も沢山ある時代ですので味に関しても美味しく料理をすることができるかと思います。
ちなみにカラスノエンドウを食べる時は中毒を起こさない為にも炒るよりも茹でて確実に加熱してあげる方がいいでしょう。
カラスノエンドウに限らず野生の豆を食べる時は茹でる方が良いかと思います。
炒るほうが茹でるよりも火が通ってるかどうかが分かりにくいですからね。
野草の中には食べられるものも多いですが衛生面には気を付くようにしましょう。
実はカラスノエンドウは栄養豊富?
カラスノエンドウにはいくつかの栄養が含まれており、主な成分としては、
- クエルシトリン
- アイピン
- ビタミンB1
だそうです。
それぞれの成分について説明すると、
クエルシトリン
これはポリフェノールの一種でドクダミなどに多く含まれる成分。
抗菌作用があり腸の有害な物質に作用します。
それにより、
- 便秘解消
- 腸内環境を整える
といったような効果が期待できます。
アイピン
この成分を含む有名な植物としてはセロリが挙げられる。
これには精神を安定させる効果がありイライラや不眠対策にもなります。
ビタミンB1
これは、
- 炭水化物
- たんぱく質
- 脂質
といったようなものらの代謝に関わりのある成分でエネルギーの生産をサポートする働きをもっています。
主に炭水化物の代謝に大きく関わっており人間にとってとても大切な成分です。
このようにカラスノエンドウには意外にも現代社会を生きる我々にとって嬉しい成分が含まれています。
もしかするとたかが雑草となおざりにするにはもったいない植物なのかもしれませんね。
まとめ
今回はカラスノエンドウについて色々とまとめてみました。
今ではただの雑草という扱いをされている植物です。
そのためそこまで関心を寄せるということもなかったのではないかと思います。
しかし、意外にも人間との関わりが深く役に立つところもあるということが少しは知ってもらえたのではないでしょうか。
今回はここまで最後までお付き合いいただきありがとうございました。