寒天の消化は良いのか悪いのかどっちなのでしょう。
寒天というとなんとなく胃腸に優しそうな感じがするので消化に悪そうには思えないという人も多いでしょう。
しかしながら、寒天の主原料となっているのは海藻。
海藻は往々にして消化に悪いです。
また、寒天は食物繊維が豊富に含まれているのでやはり消化が悪い要素の一つでしょう。
このように消化に良さそうな寒天には消化に悪い要素が多くあります。
そこで今回は寒天の消化の良悪について調べてみました。
今回のお届け内容はこちら↓
- 寒天の消化は悪い・良い?
- 寒天を食べ過ぎるとどうなる?
- 食物繊維の効能は?
となっています。
それでは発送開始!
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寒天の消化は悪い・良い?
まずは寒天は消化に悪いか否かです。
まずは結論から言いますが寒天は消化に悪いです。
というよりかはもはや寒天は消化できません。
というのも寒天の8割は食物繊維。
食物繊維は人の消化酵素では消化できません。
そもそも食物繊維は「人の消化酵素で消化されない食物中の難消化性成分の総体」のことですから。
最近では寒天の食物繊維であるアガロースは胃酸によりいくらかは分解されアガロオリゴ糖となり吸収されるという研究もあるようです。
ただ、そうであったとしてもほんの微量なものなので消化されないといっても過言ではないでしょう。
このように食物繊維は消化されず消化に悪いと聞くとあまり良くないイメージを持つ人もいるかもしれません。
しかしながら、消化に悪いということは必ずしも体に悪いというわけではありません。
確かに少し前までは栄養学でも食物繊維は「食べ物のカス」と呼ばれ役に立たないものとされていました。
ただ、今では皆さんもご存じのとおり食物繊維は有用なものとされています。
それに伴い食物繊維が豊富な寒天も注目を浴びているのです。
特にダイエット効果はあるというのはよく知られていることでしょう。
これは寒天が消化に悪いことが関係しているのです。
というのも、寒天は消化に悪いため他の食べ物の消化まで阻害することがあります。
消化を阻害するというとこれまた悪いように聞こえますよね。
しかし、それは消化されず吸収されないために太らないということでもあるのです。
また、その際に寒天の粘性により胃に滞在する時間が増えて満腹感が持続するという効果もあります。
このように消化が悪いということは使いようによってはとても有用なのです。
またコレステロールや糖の消化も阻害するので、
- 高血糖
- 高コレステロール
- 肥満
- 高血圧
といったようなものの改善にも役立つといわれています。
この他にも食物繊維の効能は多くあるのでこの記事の最後でさらに詳しく紹介しますね。
気になる人はぜひ最後まで読んでください。
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寒天を食べ過ぎるとどうなる?
続いては寒天を食べ過ぎるとどうなるのかについてです。
まず結論から言いますが寒天は食べ過ぎてもそこまで大きなデメリットはありません。
実際に世界保健機関も、「とくに食べ過ぎて危険といえるような量はない」と示しています。
なので水溶性食物繊維は多少であれば食べ過ぎてもデメリットがほとんどないといっても良いでしょう。
消化されないので食べ過ぎて太ることもないですからね。
しかしながら過度に食べすぎてしまうと話は変わってきます。
というのも過度に食べすぎると、
- お腹が張る
- 便秘になる
- 下痢になる
- 栄養不足に陥る
といったような不調が表れてしまうのです。
それぞれ簡単に説明していきますね。
お腹が張る
寒天はお腹で膨張します。
この性質により寒天は腹持ちが良く食べ過ぎを防いでくれるのです。
しかしながら、それにも関わらず食べ過ぎてしまうとお腹で寒天が膨張してお腹が張ってしまうのです。
便秘になる
寒天には高い保水性があります。
先程書いた体内での膨張はこの性質によるもの。
良いこともあるのですが高い保水性が、
体内に入って周りの水分を吸収する
胃や腸での水分不足になる
水分不足により便が固くなる
といったようにして便秘につながってしまうのです。
下痢になる
寒天には多くの水分が含まれています。
それを食べすぎるということは過剰に水分を摂取するということ。
その水分の過剰摂取が下痢の原因になってしまうのです。
栄養不足に陥る
寒天には食物繊維以外の栄養はほとんど含まれていません。
ほとんど水分と食物繊維からできていますから。
なので寒天ばかりを食べていると栄養が不足してしまうのです。
確かにいくら食べても太らないのでダイエットには良いかもしれません。
しかしながら、それでは他の栄養を摂ることが出来ないので寒天だけを食べて生活しようとするのはやめましょう。
あくまで寒天は補助的な立ち位置として考えるのが良いかと思います。
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食物繊維の効能は?
最後に食物繊維の効能について簡単にまとめておきますね。
まず食物繊維は先程も書いたように、
- 水溶性食物繊維
- 不溶性食物繊維
の2つに分けることが出来ます。
寒天に主に含まれているのは水溶性食物繊維です。
ただ、不溶性も含まれているので2種類の効能をそれぞれ書いておきますね。
水溶性食物繊維
水溶性食物繊維というのは名前の通り水に溶ける食物繊維のこと。
これには粘性があるためゆっくりと消化され腹持ちがよく食べ過ぎを防ぐ効果があります。
また、ゆっくりと消化するので急激な血糖値の上昇を防ぐという効果も。
その他にも、
- 有害物質を吸着して体外に排出する効果
- ビフィズス菌などを増やして腸内環境をよくする効果
などが期待できます。
不溶性食物繊維
こちらも名前の通り水に溶けない食物繊維のこと。
これには腸を刺激して便通を活発にさせるという効果があります。
また、水溶性と同じくビフィズス菌などを増やして腸内環境をよくする効果も。
これらは不溶性2:水溶性1といったような割合で摂取することが大切。
というのも、このバランスを守ればより食物繊維の効果を受けることが出来るのです。
まとめ
今回は寒天の消化について書いてみました。
消化が悪いというと体に悪いと思っている人も多いです。
しかしながら、必ずしもそうではないということがわかってもらえたと思います。
ただ、くれぐれも食べ過ぎには注意してくださいね。
どんなものでも食べ過ぎは毒ですから。
今回はここまで。
最後までお付き合いいただきありがとうございました