皆さんはアクリル絵の具というものを使って絵を描いたことはありますか?
学校の美術の授業で使ったことがあるという人が多いかもしれません。
水彩絵の具と違って色がハッキリと出るので結構塗るのが楽しいですよね。
さて、そんなアクリル絵の具ですがどれくらいの種類があるか知っていますか?
そもそもアクリル絵の具に種類があるということを知らなかったという人もいるかもしれません。
そこで今回はアクリル絵の具について色々とまとめてみました。
今回のお届け内容はこちら↓
・アクリル絵の具の種類
・アクリル絵の具の耐水性は?
・アクリル絵の具の透明感の出し方は?
・アクリル絵の具の洗濯方法
となっています。
それでは発送開始!
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アクリル絵の具の種類
アクリル絵の具に種類があるということを知らなかったという人もいるかもしれません。
しかしながら、アクリル絵の具には大きくわけて3つの種類があります。
その3つというのは、
- 透明タイプ
- インクタイプ
- ガッシュタイプ
これらの3つのこと。
それぞれどのようなものなのか説明していきますね。
透明タイプ
まずは透明タイプです。
このタイプが一般的なアクリル絵の具と言えるでしょう。
透明タイプとあるように下に塗っている色が見えるようするテクニックが使えます。
なので、2つの色で混色を作りたい時にパレットで作るのではなく直接作品の上でまず1色塗りその上にもう1色を重ね塗りして色が作れるということ。
すると、混色が出来るだけでなく配合によっては下と上の色がうまい感じに残ったり色合いが変わったりということが出来るのです。
ガッシュタイプ
このガッシュタイプとはいわゆるアクリルガッシュと呼ばれているタイプのこと。
これは透明タイプとは反対の不透明タイプのアクリル絵の具になります。
このタイプの特徴はなんといっても乾きがとても早いことにあります。
そのため、塗ったすぐとなりの所に違う色を塗っても滲みにくい上に色ムラも出にくいです。
また、乾いたあとの作品にはある程度の耐水性が備わるのでこれも色塗りの邪魔にならないのがメリットと言えます。
さらに、ツルツルした仕上がりではなくマットな仕上がりにしたい時にもオススメです。
インクタイプ
このインクタイプは水に溶かす必要がないタイプ。
つまりもう既に水に溶かされた状態のものが詰められているということです。
絵の具を水に溶かして作るということをする必要がないので同じ色で大きな面を塗る時などにはかなり助かります。
度々作っていると同じ色が作れず少しずつ色が変わってしまったりすることもありますしね。
しかしながら逆に自分で絵の具の濃度を調節したりするのには適さないというデメリットも。
通常のものと使い分けることが大切になってくるということです。
ちなみにこのタイプの中でも透明タイプとそうでないタイプに分けることが出来ます。
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アクリル絵の具の耐水性は?
アクリル絵の具の大きな利点である耐水性ですがこれはちょっとした耐水性という訳ではありません。
先程もガッシュタイプには耐水性があると書きましたが他のタイプでも乾燥させると耐水性は備わります。
この耐水性が備わると乾いた部分が水にもう一度溶けだすことがありません。
つまり下の色が移る心配をせずに重ね塗りをすることが可能だという訳です。
さらに、もし塗り間違いをしてしまったとしても上からの塗り直しで修正が可能なので1からやり直さなくても済むという便利なところも。
また、この特徴を応用することで何度も塗っては乾かすということを繰り返して色が何層にも重なる複雑な色合いの表現をすることが可能となります。
これはアクリル絵の具ならではの素晴らしい性質だと言えるでしょう。
アクリル絵の具の透明感の出し方は?
アクリル絵の具で透明感を出す方法のことをグレージングと言います。
半透明の絵の具や透明の絵の具を使って何層にも重ねて混色では出せない色の表現ができるのがグレージングの特徴です。
ここではそのグレージングのやり方について簡単に書いていきますね。
まず使う絵の具としてはやはり透明タイプと呼ばれるアクリル絵の具を使うのが良いでしょう。
実際のところはどの画材を使っても透明感を出すことは可能です。
しかしながら、初めは透明タイプのアクリル絵の具を使うのがやりやすいかと思います。
そして、肝心な透明感の出し方ですが基本は透明であるものと言えど実際は目に見えている以上透明でありません。
角やボトルの曲面は色がついているように見えるはずです。
なので、その有色部分をあえて描き込むようにすると透明感が出ます。
また、ガラス越しに写真を取ろうとした時にガラスに光や物が反射したりして邪魔だと感じることがあると思います。
この邪魔なものも透明感を出したい時に描き込むとうまくいきやすいです。
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アクリル絵の具の洗濯方法
アクリル絵の具のやっかいな点として衣類などに付くと一般的な洗濯方法では落ちないということがあります。
ただ、アクリル絵の具が付いた服は捨てるしかないのかというとそういう訳ではありません。
というのも、正しい落とし方さえ知っていればたとえ服についてしまっても目立たなくなるほどキレイにすることが出来るのです。
ここではその方法について詳しく解説していきますね。
絵の具が乾いていない時
絵の具がまだ乾いてない時にはまず台所用洗剤とクレンザーを使ってもみ洗いをします。
しかしながら、このもみ洗いである程度は取れても完全に取れないでしょう。
そこで残った絵の具の部分に除光液を使います。
- 除光液をつけた歯ブラシ等で叩くようにして絵の具を少しずつ浮かす
- 再び洗剤でもみ洗いをして汚れを流す
この手順を繰り返して絵の具を落ちてキレイになれば完了です。
絵の具が乾いてしまっている時
絵の具が完全に乾いてしまってカピカピになっているものはおそらく家にあるものを使っても完全に落とし切るのは難しいです。
乾いてない時のように洗剤やクレンザーを使えばある程度取れるかもしれません。
しかしながら、やはり元通りとまではいかないかと思います。
なのでクリーニング店に持って行ってプロに頼むのが最適でしょう。
まとめ
今回はアクリル絵の具について色々とまとめてみました。
アクリル絵の具のことをあまり知らなかった人でも少しは知れたのではないかなと思います。
ただ、アクリル絵の具はもっと奥が深いものです。
興味を持った人はぜひ更に詳しく調べてみてください。
今回はここまで、最後までお付き合いいただきありがとうございました。